安達建設の家づくり
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おさまりを考える・・・
新築やリフォームのプランニングをしていると必ず『おさまり』の問題が出てきます。
よく「おさまりがいい」とか「おさまりが悪い」といいますが、なかなか説明するのが難しいものです。
材料と手間がかかりすぎる設計はコストがかかるのでやりませんが、
新建材などの既製品に逃げるのも面白味がないし、陳腐に見えるのであまり使いません。
いろんな建物を見たり本を読んだりして勉強していますがこの本は僕の知りたかったこと、悩んでいたことがバッチリ書いてあり感銘を受けました。
日々勉強、日々修行ですね。
今プランニングしている新築の案件に盛り込んでいきたいと思います。
軒は深くて低いほうが良い
袋井市内のエアサイクルの家
先日のブログ『玄関の床のご提案』で取り上げたお宅です。
玄関の片引き戸は木製で、建具職人さんに作成していただきました。
樹種は米杉。もちろん塗装もしていますが雨風にさらされにくいよう軒を深く、低くしています。
玄関の建具から水平距離で2.1mまで軒を出しました。
雨をしのいだり、夏の日差しを遮ったり建物を長持ちさせるためにも深くて低い軒は有効です。
日本の風土に合った造りとも言えますね。
新しい物もイイですが家づくりに関しては先人の知恵もかなり役に立ってます。
土間で繋がる玄関
菊川市内のエアサイクルの家。
コンパクトながらも広がりを感じ、開放的なプランにしました。
玄関もコンパクトにしつつも利便性を重視しています。
左側手前の引き戸はリビングにつながり、土間を奥に進むと収納室を通り抜けてキッチンにつながります。
履物もすっきり片付きますし、買い物から帰ってきたらダイレクトにキッチンに入れます。
コンパクトな家ならではの工夫です。
採光、通風、家事動線をクリアしつつ、バランスの良い架構も考える。
難しいですが楽しい作業です。
平屋建ての魅力
弊社施工のエアサイクルの家。
フォトコンテストでも入賞をいただきました。
お施主様をはじめ施工に携わっていただいたみなさん、ありがとうございました
写真はリビングの吹き抜けです。
平屋建てなので上部まで大空間が取れるのが魅力です。
職人が手で刻んだ松の丸太を組み合わせ意匠的にもダイナミックです。
暖房が利かないんじゃないか?と思われがちですがその点は高気密高断熱の先をゆくエアサイクルの家でクリアしています。
玄関の床のご提案
袋井市内のエアサイクルの家。
コテコテ過ぎない和風の家がご希望でしたので僕のお気に入りの素材をご提案しました。
玄関ポーチに敷いた『瓦』です。
玄関の床というとタイル張りが一般的ですが弊社の施工例ではほかにも
『洗出し左官仕上げ』、『ウッドデッキ材』、『三和土(たたき)』、『天然石張り』なども手掛けました。
それはさておきこの『瓦』にもメリットとデメリットがあります
水で流して掃除はできますが年を重ねるごとに風合いが変わってきます。
劣化ではなく瓦本来の特徴でもありますが味わいのある経年美化ととるかなんか汚れてきたな~ととるかで変わってきます。
なので万人受けするものではありませんが面白い素材ではあります。
この瓦は20年前に手掛けたエアサイクルの家にも使ったのですが現在はとてもいい味がでており、僕の提案の根拠と自信にもなっています。
新しいもの=良いもの ではないんです。
無駄を省きつくしたものも悪くはないですがちょっとした遊びゴコロがある家って愛着が持てていいな~と思います。
収納計画
家を設計するときに収納計画というものを重視しています。
当たり前のことですが・・・
基本的に『その部屋で使うものはその部屋に収納』が自分の中のルールです。
それをもとにお施主様の住まい方をお聞きしたり、成功事例や失敗事例をお話しすることで
プランしています。
写真は洗面脱衣室内の壁面収納。収納対象物は洗濯洗剤や柔軟剤の買い置き、せっけんやシャンプーなどのストック、タオル、下着、ハンガー、洗濯バサミなど・・・
これらの物が余裕をもって収納できれば部屋はすっきりとしていて使いやすくなりますし、造り付けにすることでスペースを最大限に使えます。
建具はすべて造作ですので扉も同じ素材で作ります。
収納庫の内部(背板)は杉板を無塗装のまま使うことで木が持っている調湿効果を期待しています。
建物を繋ぐ・・・
以前新築を手掛けたエアサイクルの家。
同じ敷地内で隣接する既存の建物には娘さまのご夫婦が暮らしています。
増築も検討しましたが、適度な距離感を保つため別棟にしましたが家族やお孫さんが行き来できる何かを!ということで渡り廊下デッキを作りました。
二世帯住宅というかたちにはいろいろなものがあると思います。
お互いのライフスタイルを考え、プランするのはとても難しいです。
適度な距離感と一体感、一見相反するこの二つがこの渡り廊下でうまくクリアできました。
費用もかなりお得でしたね!
エアサイクルの家づくり(軒先)
私どもは20年以上前からエアサイクルの家を作っています。(詳しくは左記リンクから)
ランニングコストゼロのパッシブデザインの家です。
パッシブデザインはこれからの家づくりのスタンダードになると思います。(すでになっていますが)
エアサイクルの家は随所にさまざまな工夫がされていて、弊社でもこれまでの実績と検証から
改良を重ねており、
屋根にも工夫をしています。
写真は軒先に設けた吸気口。穴のあいたアルミ製の板を使っています。
これは吸気口ですが当然一番上には排気口もあります.。
日射により高温となった屋根面の熱気を排出し、建物に伝わる熱を軽減することで冷房負荷を減らして光熱費の削減に寄与します。
でも、
通気層があるだけでは熱気は逃げません、風の出口と入口があって初めて通気層と呼べます。
高気密、高断熱の先を行くエアサイクルの家は
アルミの穴あきパネルを使って吸気口にしています。
軒の出も950mmを基本設計としています。
深い軒先はパッシブデザインの基本です。
永く快適に住み続けることを重視した結果、エアサイクルの家にたどり着きました。
※
写真はエアサイクルの家の軒先(施工中)です。
郵便受け、作ってみました。
弊社でエアサイクルの家を新築をさせていただいたお施主様宅に
杉の郵便受けを作りました。
シンプルで使いやすく、好評です。
郵便物以外にも地域の回覧板なども来るので口の大きさを大きくしました
サイズ、形状、素材が自由自在にできるのはオリジナルの強みですね。
量産はできません、しません。便利さや好みはひとりひとりバラバラですから
その人(家族)に合わせたものを作るのが僕たちの仕事だと思ってます。
とはいえ、この郵便受けが気になる方がいましたらお問い合わせくださいね
コレも杉!
写真は外壁の写真です。
素材はウエスタンレッドシーダー(米杉)です。
対候性が高く、ウッドデッキなど屋外に使用できる素材です。
準防火地域にも使える不燃仕様のものもあり、建物のアクセントにもなります。
ほかの外装材に比べると少し割高になってしまうのが難点ですが、長持ちする材料なので
長い目で見ればお得になることもあります。
もちろん塗装もできるので好みの色で仕上げることもできますが、経年変化を楽しんだりすることもできます。
ガレージや自転車置き場などに採用するのもイイですね。
内装にも使えますので壁のアクセントにもなります。
厚さや幅、長さもバリエーションがありますが正真正銘の無垢材です。
木目調と呼ばれる外装材もありますがやはり本物はイイです!